-
旧ひな祭りに`用瀬の流し雛’2018.04.18 Wednesday
-
JUGEMテーマ:ひな祭りの楽しみ方
2018年4月18日 旧ひな祭り 鳥取県の用瀬(もちがせ)の流し雛
行かれる方の参考になれば幸いです。
雛流しには子供の頃、広島県大竹市の小瀬川の流し雛に何度か行った記憶があります。
桟俵(さんだわら)に、何ともかわいい 二対の女雛と男雛
とってーも純粋な気持ちで流れていく‘流し雛’を見えなくなるまで見続けたものです。
下記は当協会ホームページ掲載の私の思い出写真です。
さて、あれから○十年が経過し、全国でも流し雛ならココ!
鳥取県の用瀬の流し雛!行って参りました。
広島から新幹線のぞみで岡山駅まで30分ほど、そこから用瀬駅に臨時停車してくれる
特急スーパーいなばで2時間弱
やっぱり・・・無人駅。
あれ・・降りる人ちょっとだぞ〜 たしかに 今日は4月18日水曜日 平日だもんね。
でもせっかくのひな祭り行事なのに・・ちょっぴり寂しい・・・
などど内心おもいつつ用瀬駅を降りたのでした。
それにしても用瀬駅、何かあったかい感じなのです。
随所の雛飾りに何か真心が感じられるのです。
「瀬の曲りなぞりて雛のながれゆく」山口 誓子
こんな詩もどこかに掲示されていました。
おーおーおー
町をあるく そこかしこのお家に雛飾りが・・そして お雛様が 迎えてくれているのです。
↑これっ 折り紙、手作り、中央には折り鶴・・・
ビーズが陽に当たってキラキラ 風に吹かれてリリアンがリラリラ〜
素晴らしい折り紙細工。
ここは、町中のみんなで 雛飾りしてる・・・(驚)(感動マックス→早すぎ)
ちょっと玄関を入ると、どどーんりっぱなお雛様や色んなお人形が。
用瀬駅を降りる人は少なかったけど、町中の人が出ていて子供の着物姿が超可愛い〜
(お母さまの許可をいただいてUPさせていただきました。)
↑地元の園児たちの作品も〜ハートマークの中の仲良しお雛様。ほのぼの〜
↓徳永家に代々伝わるひな壇の数々。ここのお雛様は用瀬でも一番の見所でした。
さて、用瀬のおひな祭りの特徴の一つに『お雛様へのお供え料理』があります。
お供え物の食べものは、全部、昔から用瀬に伝わっているものだそうです。
たにし、かれいの焼物、くわい、わけぎのぬた、おいり、菱餅、巻きずしなどです。
このお宅のお婆ちゃんから面白い言い伝えを聞きました。
『お雛様は‘たにし’が大好物。それでタニシと引き換えにお雛様の耳と交換されました』
たしかにお雛様、耳無いわ。このたびの取材!の大きな収穫となりました。
さて、流し雛を作りました。
次に訪れたのは
流しびなの館(ホームページより)
室町時代(約700年前)の京都金閣寺をモチーフにした大型木造建築です。内部の展示室には、江戸時代をはじめ各時代の雛人形、雛飾り、加茂人形、御所人形など約1,000体を常設展示しています。木と雛のおりなす独特な美しさと雰囲気を醸し出した館です。また、癒しの「池泉回遊式庭園」でゆっくりおくつろぎください。
真っ青のお天気に映えるのは、屋根の上のシンボルマーク:流し雛さま・・・
広い和室に案内され、早速予約していたお弁当をいただきました。
こちらのレストラン‘ぼんぼり’ですって。
可愛い箸袋。ひな祭りにちなんだおかずの数々に舌鼓。お腹いっぱいになって
いざ!流しびなの館のお雛様を鑑賞に!
江戸時代の古いお雛様はもちろん、鹿児島の糸雛を鑑賞したのは初めてでした。右下の写真。
下は押し絵のお雛様。羽子板と同じ製作方法です。
右は雛の掛け軸。ちょうど今年オークションで購入したこともあってマイブーム。
はい、いよいよ千代川(せんだいがわ)にて流し雛します。
お札の裏には願い事を。川に流すのだから うん!これにしよう。
『地球が美しくなりますように』
用瀬の流し雛を旧ひな祭りに行う理由とは!!!
旧暦で行うと、ちょうど春の大潮の時期にあたり、流し雛が遠くに流れるからです。
人々の願いが遠くまで届くようにと、この日が選ばれているのです。
真心 祈り 願い
見えないものを確かに乗せて
天まで届けてくれる
流し雛
ありがとう
合掌。
地元の商工会の皆さんによる杵つき餅・あんこ入り・・・買いました。やわらか〜い愛情たっぷりの御餅でした。
用瀬の素晴らしい伝統行事。町民みんなで心あわせて楽しんでいるのが伝わり予想外の感動でした。
日本中の、いや世界中の人にも楽しんでもらいたい流し雛の行事でした。
さて、存分に楽しんだ用瀬の流し雛、
でも帰りの特急まで1時間半あるということで、地元の方に素敵なお店ないですか?
と聞いて即答された用瀬の川のほとり 最後の締めくくりとしました。
『 川のhotori用瀬 』
川のhotori用瀬ホームページより以下抜粋-
田舎に行けばどこにでもありそうな景色。
路肩に咲く小さな花
汽車の線路透き通った水や空気
そこに暮らす人
町に流れる時間
懐かしさや当たり前に感じる、
綺麗な景色。
人口の一番少ない県の中でも過疎の進むこの町には、自分自身も忘れかけている、なにか凄く大切なものがある。そんな気がしています。
自分がここで生きてる意味や、
何かをする事の意味を考えたりしています。
過去があって、今がある。
だからこれからの未来があって。
そんな事が言えるように、コツコツやっていきたいな!
と思っています。
『 川のhotori用瀬 』で
ゆるりとあなたの時間をおすごしください。
川のhotori用瀬スタッフ一同流しびなの館の職員様、徳永家のみなさま、流し雛体験で教えてくださった保存会のみなさま
用瀬のみなさん ありがとうございました。
ひな祭り文化普及協會 清川紗衣
- この記事のトラックバックURL
- トラックバック機能は終了しました。
- トラックバック